チャプター 11

コーモラントレベルの暗号メッセージを以下に記す。音声使用不可。

そちらのゴーストがまた記録を送ってきた。デレリクトに入ったのか? 良い勘の持ち主のようだな。

どうやらあの放浪者は弟子を選んだようだな。恐らくあれもまた若き戦争の英雄なのだろう、お前のようにな。奴が「教訓」を書き留めるような人物なら、奴の罪を咎めるための証拠のひとつでも見つかるかもしれない。残りの「記録」を探せ。

それと、仲間と一緒にナインについて追跡調査を行った。かつては数年ごとに起こっていた現象なのだが、シュールと言葉を交わした者が、ナインの謎を解き明かす役目を背負い込もうとするんだ。そして彼らを探しに行く。大半がクリプトアーキだ。稀にガーディアンもな。カバル大戦の最中に光が消滅し、残された唯一の野心家が神を求めて探しに出た。オリンという名のサンブレーカーだ。

やがて彼女は使者として戻ってきた。ナインは試練を作り出した。最も価値ない者を見極めようとしていたようだが——理由は分からない。彼らは強い戦士が好きなのだろう。それ以来、新たに失踪する者はいなくなった。そうした失踪を「誘拐」と呼ぶ者がいることにも触れておいたほうがいいだろう。

アドバイス? 報告書には感情的な言葉を使わないようにしろ。

プラクシック機関の知るかぎりでは、ナインは暗黒の仲間というわけではないようだ。リーフの諜報員からの報告で、アウォークンの女王は現在、星系外で彼らと協力関係にあるという情報を得ている。良からぬことを考えている可能性がある、ただ——それが何であれ、夢見る都市のあらゆる苦難よりも重要であることは間違いないだろう。これまでに会ったどのコルセアも同意見だった。私は彼らが信じるものを信じる。アウォークンは悪しき指導者のもとで生きるには自尊心が高すぎる。言うまでもないが、悪名と評判は異なるものだ。

いずれにしても、ナインやその使者がお前に危害を加えるとは思えない——少なくとも今のところはな。できればナインと放浪者の目的を知りたい。ただ… 調査はお前に任せる。調査中に面倒に巻き込まれた場合は知らせてくれ。

時空の基本構造が変化し始めたり、奴らに何かされそうな時は我々のことを思い出せ。