チャプター 8

君のメンバーはテーブル掃除が得意なようだし、戦闘エリアはすでに「掃除」されている。後はネッススで第一幕が開かれるのを待つだけだ。

「放浪者」はガーディアン達を途中で拾ってくる。もし状況が悪くなった場合に備えて、メンバーにしっかり準備させておくように。疑っている訳じゃないが…いや、はっきり言おう。私は疑っている。

打ち合わせ通り、私は近くにいる。問題が起こったら、我々が直ちに介入してここを閉鎖する。

その後状況が改善され、まだ生き残りがいたら、彼がタワーに店を出すそうだ。どうも危なっかしいが、店の運営は彼の仲間に任せておけばいい。正直に言えば、私も彼をタワーに置いておきたい。その方が彼を監視できるし、いざとなれば「回収」しやすい。代替案は彼を太陽系内で自由にやらせておくことだが、こちらは検討の余地もないだろう。 好き勝手させるのはあまりにも危険だ。幸い彼は…君が近くにいても気にならないようだ。

だが未だに私は、この馬鹿騒ぎには懸念を持っている。彼はただ、私達を困らせる、もっと大きく…不吉な何かを隠すためにこんなものをしかけたのでは。だが彼はそういう奴だ。

——背徳者による「放浪者」の観察記録