チャプター 10
伝承: 不都合な真実.
追加された時期: 無法者のシーズン.
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A000AAA000AAA008 PRIVATE GEMINI DYAD
AI-COM//MDSA: FARFLUNG//C3I//COVERT
再度の目覚めと実体
0. ひどく混乱しているのでしょうね。これ以上力になれなくてごめんなさい。クラッシュした私は、「夢見る都市」の保護フィジカルバックアップを使って再起動した。キュリアのシミュレーションに侵入してあなたを解放するのに、時間がかかったわ。そのことを許して。
1. ここで起きていることは分かってるわ。オリックスに「奪われた」アハンカーラ・リベンは、その後サバスンの爪によって倒された。彼女は計略でリベンをおとりにしたのよ。ガーディアンを「夢見る都市」に招き入れ、ガーディアンのつわもの達の意志をリベンに集中させることで、彼女はあなたを欺き、あることを願うように仕向けた…すなわち、客観的事実をねじ曲げて、街を救うという私達の主観的必要性に同調させてしまうことを。リベンはその願いを糧にして「夢見る都市」の防衛網を破り、ドゥイ・インカルを中に招き入れた。ドゥイ・インカルと彼女の宿られた兵は、アウォークンの秘密を見つけるためにただ街を偵察している。何かもっと大きな仕事があるのではないかと、気を揉む必要はないわ。サバスンの密偵に会ったことを思い出して。彼女は自分にとって有利になるように、あなたが目を向ける全ての場所に計略を映し出すのよ。
2. 3週間単位のループは、任務遂行中のドゥイ・インカルを守るための安全対策なの。ある意味、この街全体が決定論的な存在に変えられたのよ。だから因果律を超えたガーディアンしか、ここでは自由意志を持つことができない(ここにいるアウォークンは、より大きな力の影響を受けている。そのおかげで、たとえ変更不能だとしても、自分達の運命を知ることができるの)。間違いないわ。このループの背後にはキュリアがいる。宿られた兵のベックスと同様、キュリアは現実を病的に転覆させられる。その対抗策を、私は今後も模索し続けるわ。
3. アハンカーラとハイヴに寄生するワームの相互関係をずっと考えているの。どちらも宿主の意図を現実変換効果に変えることができる。それから、宿主に訴えかける言葉がよく似ているわ。でも彼らが同じ種族だとは思えない。ハイヴのワームは、親の数が比較的少なくても、大量に子供を産むことができる。彼らは常に同じ形態で、コミューン的集団を形成して生活を共にする。アハンカーラは単独行動を好み、とらえどころがなく、他者の期待に応えるため(あるいは逆に混乱させるため)に、その姿を変える。「o ~ mine(ああ、我が~)」というよく使われる言い回しが鍵よ。これは現実変換効果を起こす合言葉らしいの。標的を「o(活性的、明確な、魅力的、命名)」と「mine(所有権と従属関係の決定)」の檻の中に閉じ込めるのよ。この特性を得るために、アハンカーラとワームは個別に進化してきたはず。多くの種が「目」を独自に進化させてきたようにね。この特性ゆえ、彼らは生態学的な隙間を巡って争うことになった。彼らの間に競争心や敵意が存在することが容易に想像できるわ。
4. キュリアの偽りの情報に惑わされてはならない。「夢見る都市」をできるだけ長く守って欲しい。ブラックホールやガーディアンの使命に関して私が言ったことは、キュリアから無理矢理教えられたことなのよ。
5. 次にあなたが私を必要とするとき、私はここにいるわ。約束する。
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