チャプター 8

どこかで、別の小さな星が呼んでいる。

お前は答えようとする、だがその声は届かない。しかし救いはある。お前は助けようとする。だが体が動かない。四肢は壊れ、その心臓はあまりにもゆっくりと鼓動している。お前は今初めて、本当の弱さというものを理解する。

お前は待つことしかできない。

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私は最後の預言者だ、だが私は次の預言者を探し続けている。私はエフリディート卿と一緒に小さなアパートのバルコニーに立っている。彼女は地球の最後の安全な都市を離れようとしている。

「私が何を言っても出て行くつもりだろう」

エフリディートは腕を組みながらシティを見ている。「ああ」と彼女は言う。

「それに出て行くのにいちいち許可をもらう必要もない」

彼女はほんの少しだけ笑った。彼女はバルコニーの手すりから身を乗り出して下を見た。ガーディアンは高さを恐れない。その気になれば、喜んで足首だけで手すりにぶら下がるだろう。「ただ、前に言われたことについて考えていた」と彼女は言い、私を見た。特徴のないマスクが再びその役割を果たしてくれる。まさに期待通りの働きだ。「次の預言者を探すことについてだ」

その話か。

自分の子供が奇妙で眩しい夢を見ていつも頭痛に悩まされている、そう誰かが私のもとに言いに来るのを長くに渡って待ち続けてきた。その候補となるガーディアンに会うために、対を見つけていないゴーストたちと一緒にタワーを散策した。長距離通信経由でたくさんの面接を行った。トラベラーにも相談した。私は毎日のようにシティの入り口を住民やガーディアンたちと一緒に歩いた。だが、私のマスクを手渡せる者は未だ現れていない。

セイント14が水星に旅立つ前、私は彼なら後任になれると考えていた。彼なら教えることができる。通常のやり方とは違うが、彼はその役目に相応しい思いやりのある人物だ。性格も穏やかだ。時々、私よりも彼のほうが向いているのではないかと考えることもある。

だが、彼は戻ってきていない。

私はつばを飲み込む。「ああ。そうだな。まだ見つかっていない。ただ、必ずどこかにいるはずだ」

「それなら」とエフリディートが言う。「私が外に出て確かめてこよう」

素晴らしい提案だ。だがそれでもやはり、私は彼の帰りを待つ。

「だからシティを離れようとしているのか?」と私はその提案に同意する代わりに質問する。「ここに来るように私を説得したのはお前だろう」

「誘って正解だった」彼女はそう言うと、顎を上げた。「ただ、それが理由ではない。ここの生活は何と言うか… 私には合わない。ガーディアンなら銃以外でもこの世界に影響を残す方法があるはずだ。私はそう考えている」

「そんなことを考えていたとは意外だな」

彼女は動きを止め、そして手すりに寄りかかる。「そうだろうな」と彼女は言う。「私の身体に刷り込まれてしまっているんだ。数百年間、銃を敵に向けて撃ち続けてきたからな…」彼女は首を振る。「まだそれがどんなものなのかは分からないが、それでも違う方法を探したいんだ」

この会話には覚えがある。前にこの話をしたのはかなり若い頃だった。

「分かった」穏やかに言った。「素晴らしい志だな」

彼女が肩をすくめる。「ついでに、赤ん坊の預言者を連れ帰ってくるかもしれない」

彼女ははっきりと口にはしなかったが、そこには「もし戻って来られたら」という意味が含まれていることは互いに理解していた。

「協力に感謝する」と私はようやく口に出した。「このマスクを永遠に被り続けることはできない」