チャプター 9

もし他の仲間がどこにもいない—ガーディアンがいなかったなら—他の者を探しに行けばいい。

どんな状況でも自分に言い聞かせているので、もう癖になっていて、もはやお題目になっている。「もし他にこの行動をする者がいなければ、俺の行動は十分だ。もし他に似たような戦士がいないのなら、そのポジションが俺になる」

その時は立派に聞こえたのだが、実の所、その立派さというのはいかに考えて相手にダメージを与えるかに尽きる。そして俺はそれが得意なのは自明なんだ。おそらく、全員そうだろう。正しいことを行った結果というリスクを負うことが、俺たちにヒロイズムを感じさせるのかもしれない。

フォールンの領域に深く入り込まないようにしながら、ヨーロッパ・デッドゾーンの端で俺はやつらのメンバーの動きを追跡していた。いろいろあるが、俺はたった一人のゴーストなんだ。ガーディアンがいなければ、俺は戦闘で使い物にならない。しかし監視と報告はできる。光の敵と戦う俺なりの方法を見つけ出すことができるんだ。

すべてのゴーストたちが目を光らせている—俺たちはこれまでの旅でシェアすべき大事な内容をまとめている。これのおかげで、未探査地域の荒野であろうとも前線へ突入することができる。

今の俺と過去の俺のゴーストはどう違うかと言えば、それはたった一つ。一つのことに集中できることだ。探索とガーディアンの同期が必要になり、単独で移動をしていた場所であれば、今なら情報収集を行うスパイ活動に専念できるのだ。

それに俺は一人ではない。

俺のようなゴーストのネットワークがある。もし他の仲間を見つけることができたのなら、光の戦士として任務をやり取りできることに喜びを感じなければならない。その時が来るまでは、フロンティアの広大な荒野を音もなく迅速に行動し、敵の動きを偵察し、すべての行動を分類化して、仲間であるバンガードに最後の安全な都市を襲う危険度を評価してもらうのだ。俺たちは小さく、数も少ない。しかし勇敢な俺たちは戦士なのだ。

——リンク、未接続のゴースト、バンガードの機密ゴーストネットワーク