チャプター 2
伝承: ケイドと呼ばれた男.
追加された時期: 無法者のシーズン.
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1つはっきりさせておこうか。俺はありのままを話すつもりだが、細かいところは省略するかもしれない。もちろん大事な部分は飛ばさないが…要するに、俺がどういう奴か分かって欲しいんだ。そうすれば、俺の出生や、現在と過去の行動理由も理解できるだろう。
だからもし必要だったら、その時の状況を考えてくれ。でもな、大事なことは全部分かりやすく話すから、もし分からなかったら、それはお前の注意力不足ってことだぜ。
さてさて…
俺達エクソは呪われている。
あんまり不吉な言葉は使いたくないし、ちょっと言い過ぎかもしれないが、やっぱり「呪い」って言うしかない。「むき出しの事実」って言葉では伝えきれないこともある。
ガーディアンには過去の人生がある。だが自分自身や自分に近いどこか(ブレイ、お前の話だぞ)に信頼できる情報を持ち込んで再生しない限り、その過去の人生は消去される。完全に。「光」の中で再生することで、新しい自分に生まれ変わるからな。
それでもエクソだが。
俺達の機械の中にはゴーストがいるんだ。「ゴースト」って言っても、ドアを開けたり何かを教えてくれるようなもんじゃない。そうだな…記憶の断片みたいなものか。まあ何であれ、そいつがきっかけになって、俺達は今の自分になる前の昔の自分を思い出すことがある。それから夢の問題もあるが…長さ3mぐらいのアークポールでそいつをいじるのはやめておこう。
俺? 俺は数少ないラッキーな連中の1人だ。昔のエクソの、ぼやけた記憶の欠片以上のものを持っていたからな。頼りになる俺のゴーストが俺の「記録」を見つけてくれたんだ。記録は自分を思い出すための、過去の人生の欠片さ。俺が基本的にどんな奴だったか、そいつを見れば分かる。
記録は個人的なものだから、おおっぴらにする訳にはいかない。2、3ページ誰かに見せたことはあるが、神話の裏を読み取れるマトモな奴にだけだ。
そうだよ、「神話」さ。冗談なんかじゃない。俺のことは聞いてるはずだ。 要するに、俺は個人的なことをひけらかしたりはしないんだ。
まず、そいつは俺にとっての燃料だからだ。それに、青司令官はガーディアンが自分の過去を探ることを嫌う。ガーディアンが任務や規則を知ったり、自分が選ばれた理由を思い出すのが嫌なんだろうな。でもそれよりも…俺達「選ばれし者」のほとんどには、「過去」というぜいたくが認められていない。だからそいつを掘り返すのは正しくないだろう?
いいか、俺が知っているのは…
俺が生者の世界に戻ってきたとき、「光」以前の俺は、誰かの手助けをするくらいには優しい奴だった。その手を取ってハイタッチしてやったぜ。当時はできるだけそんな風に振る舞おうとしていた。
でもその後…俺は本来の目的を知らなかったのかもしれない。「実存的な問い」とか、大げさなことはウォーロックに任せっきりだ。でも1つ確かなのは…
俺は正しいことをしたい。常に「正しくある」訳じゃなくても、「正しい」ことを「やろう」と努力している。この2つは全然違う。
もし俺の行為がいわゆる「英雄的」や「協力的」なことじゃなかったとしても…青司令官、これはお前に言ってるんだぜ。教えてやるよ…
俺は自分の歌に合わせて踊るかもしれないが、俺達みんなが同じダンスを踊っているんだ…
あるいはそれに近い何かを。
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