チャプター 1
伝承: ケイドと呼ばれた男.
追加された時期: 無法者のシーズン.
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冗談はさておき…俺は多分いくつか間違いをおかしたのだろう。最近特に増えたのかもしれない。
分かってる、確かにこれは信じ難いことだ。でもおそらく本当なんだ。
間違いに関して1つ言えるとしたら、人は間違いから何かを学べるってことだ。だがもう一度言うぞ。それは俺が本当に間違いをおかしたという理論を認めるならの話だ。つまり、そうだな、そういうことさ。「仮説的な間違い」から、俺は何かを学ぼうとしている。「内省」とも呼べるな、イコラがそう言ってた。エリスは別の呼び方をしてたな。エリスは色んなものに独自の名前をつけるんだ。
会えなくてさびしいな。
おっと、話がそれたか…時間稼ぎだな。
俺だって、こういうことは辛いんだ。
もっと簡単だと思ってたけど…少なくとも、こんなに辛いとは思わなかった。色んなことがもっと楽にできると思ってたよ。びっくりするくらい多くのことが…でもそういうのが全部、今の俺という人間を形成したんだろう。俺達みんなを人間らしくしてくれるんだ…大層な考えや、壮大な計画や、夢や希望や、馬鹿げた感傷や、そういうこと全部が。
よし、先に進もう。もし公明正大にやるなら…もちろんそうしているつもりだが…そういう夢や希望ってのが大事なんだ。夢や希望を見失わず追い続けるのは難しい。生は混乱に満ちている。だから夢や希望がぼやけてしまう。
それが「おそらく」の力なんだろう…他者同士を争わせ、ちゃっかり自分が利益を得る誘惑だ。
「おそらく」は…「選択の余地」ってやつを生み出す。俺も「選択の余地」は大好きだ! だがこのとりとめのない、日記にでも書くべき面倒な事態としっかり向き合うなら、そうだな…
そうだ、俺は「おそらく」にはもう飽き飽きなんだ。もし俺が真っ直ぐな人間なら…まあ、俺の取り柄はそれくらいしかないが…真面目にやるしかない…この手に銃がないとしてもだ。
さて…じゃあこれは、ここだけの話にしてくれよ?
よし、決まりだな。俺はケイド6…
そして、これが俺の物語だ。
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