チャプター 8
伝承: ケイドと呼ばれた男.
追加された時期: 無法者のシーズン.
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やあ、元気か。
筆不精ですまない。でも全然書かないよりはましだろう?
言葉を見つけるのが難しいんだ。そう、俺にとって言葉は「見つける」ものだ。でもせっかく見つけた言葉が不適切な場合もある。嘘臭かったり、かっこつけてたり、ありのままの事実を伝えられていなかったりする。エース、だから俺はこれを書いているんだ。お前と俺はこうやって言葉を交わすんだ。「言うは易く殴り書きは難し」ってな。とにかく、このやり方のほうが、俺はより誠実になれる。本当の自分を感じられるんだ。
要するに…こんな方法で申し訳ないが…俺は心の中でお前に語りかけることしかできない。一対一で話がしたけりゃ、こうするしかないんだ。
父親と息子として。
ケイドと、かんしゃく玉のエースとして。
俺は何をしている?
実のところ…自分が誰に語りかけているのか分からない。もしかしたら…俺自身かもしれない。「俺のあとの俺」かも…
おい、「俺」! かっこいいぜ! 残念だが、思い出せないものは思い出せない。エクソの運命だ。でもそっちに座っているのが「俺」なら…言っておきたいことがある…
これは俺の望みじゃない。ましてや「お前」の望みでもない。
ビッグZにもイコラにも、このことははっきり言った。バンシーにもアマンダにも、ラーメン屋にいる我が友ジミーにも…もしあのディープストーン・クリプトとかいうやつを見つけたら…
俺は「6」で数えるのをやめる。聞こえるか? 「6」で打ち止めだ。
「7」には俺を不安にさせる何かがある。「不吉」とか「過大評価」とか…よく分からないが、俺に言わせりゃ、「7」という数字には呪いがかけられている。だからもしお前の後ろを「7」以上の数がつきまとうなら、誰かがゲームを変えたってことだ。そいつが不正をやってるのさ。
そんなときは、何か手を打つんだ。
もしお前がこれ以前のファイルを…このゴタゴタの始まりを聞いたことがないなら、そいつを見つけて聞いてくれ。「正体不明の鏡映」から得る教訓などない…そう思うかもしれないが、信じてくれ。お前がどんな人間であっても、成長できるんだ。それと…
「記録」がある。「日記」じゃなくて「記録」だ。「日記」と呼ぶのは、深い穴や悪夢とかが好きな三つ目の女の子だけだ。その子は無視しろ。とにかく…
一日の終わりには、「新たな自分」になっている…もしお前がお前なら、どんな人間になるかはお前次第なんだ。希望があるとすれば、俺はお前を導いてやれる。「俺以前の俺」がしたように。
そして男の子や少女の話になったら…俺のエースとクイーンの話になったら…
2人はお前のものでもあるんだ。当然だ。なぜならこの2人は…お前に与えられた贈り物だからだ。2人のためにお前は成長できる。
だが、もしお前がそれを感じないなら…回路の中央に感傷的な部分がないとしたら、そのときは…お前が「俺」だとしても、俺達は全然違うってことだな。つまりお前はヤバい奴って意味さ。
俺には「善」ってのが何か分からない。まあ「悪」も分からないが…。俺にできるのは、お前が正しく育つための道具を与えることだけだ。
エース、聞いてるか? このことはお前にも…
というか、みんなに当てはまることだ。赤の他人にも、古い友達にも、新しい敵にも…
俺を教訓にして、俺を超えてくれ。これを聞いているのが、俺とは全く気が合わない奴だとは思いたくないから。
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