チャプター 2

アクセス: 機密
解読キー: 73XK5V2PG1$AUN-326
レポート#:1021-CITY-VAN
エージェント:IKO-006
件名:不安定なリーダーシップ

1. カバル大戦が勃発し、ハンターバンガードを失った今、大部分において平等主義的、かつ自治能力を持ったガーディアンで構成されるバンガードは、確固たるリーダーシップを発揮できずその機能と役割を定義できていない状態だ。アウォークンの女王が広く受け入れられている現状と同様、彼の死を悼む私たちは、自らの完全性や資質、そして団結力に対する疑問に適切に応えられなかった。

バンガードは権威主義による統制を意図せず、そうした機能を担ってもいない。それでも、この混乱の時にあっては、力のある人物による導きと助けが求められるのは当然だ。タイタンバンガードも私も、政治家を志したことはない。なによりもまず、私たちは戦士であり、それと同時に、これ以上その役目を果たす自信を失ってしまったのだ。

正当な疑いに対し自身を省みる精神を捨てず、私たちは自ら退き、新たな指導者を迎える可能性についての議論を始めた。バンガードを完全に解体するメリットについても同様に——こうしたアイデンティティに対する疑念は、この役目を務める上で、誰しもを悩ませる問題だからだ。望ましいタイミングでないことは皆承知している。「総意」およびガーディアン、そして関心を持つその他全ての者を交え、適切な議論ができるよう努めていく。また、私が関与しない形で監視役をつけるために潜みし者を招く。私たちの行動が良い結果よりも害をもたらすと思える時には、ためらうことなく必要と思われる行動を起こしてほしい。

2. ハンターバンガードの空席およびケイドの挑戦については、前例のない事態と言える。責任をその根源までたどり追求するならば、私たちはハイヴの神を議会に選出しなければならないだろう。

現段階での私たちの意向としては、ハンターらと討議を行い、興味と資格を備えた全てのハンターを後任候補とみなすことの利点を検討していきたい。もちろん、そうした議論はバンガードの存続を前提とした話だ。できるだけ早急にハンターを招集できるよう努力はするが、彼らには念を押しておく必要がある。最も信頼のおける候補者らは、そうした議論が行われることを予期し、既にタワーから姿を消している。メッセージ終了