チャプター 8

[VanNetの暗号化ルーターより報告]

ヨルの経典であり、明かされた断片でもある、「憂愁の書」の哲学を説いている。トラベラーは偽りの法で作られた者を保護する、偽りの創造主だ。我々は死から形取られた死者に過ぎない。唯一の真なる法は、暴力による振るい分けだ。存在を維持できない者は存在する価値がない。それは全てに当てはまる。

少なくとも矛盾はしていない。

[ハイヴの革にイオの石で刻まれた私信]

敵は我々の復活を大きな過ちと考えている。グノーシス主義の極みだ。彼らは、苦しみの原因が、我々の愚かな選択ではなく世界の創造主にあると信じるカルト(組織? 集団? 群れ?)だ。偽りの、欺かれし神。マラが聞いたら笑うか、涙を流すだろう。

私の復活は悪だったのか?

確かにガーディアンは復活して苦しみに立ち向かうことになる。我々には悩める宇宙から逃れる術はない。私は密かに、我々の大半がいずれ限界を迎えると考えている。ゴーストは我々を愛し、その内側で我々を休ませてくれるだろう。

私のゴーストであるブリアは、私を助けるために命を落とした。彼女が戻ってきたら… 私はまた不死を望むだろうか?

選択肢のない不死は恐怖でしかない。ベックスのガラスの中に閉じ込められるのも、叫びの海に魂を封じられるのも、私は望んでいない…

だが私の人生は牢獄でも罠でもない。

[砂まみれの深い切り傷]

それは間違いない。