オリックスは玉座の世界へ降りて行った。奈落の中に出て行った。石版が足元の石のようになるよう、1歩進むごとに石版を1つ読んだ。

オリックスはそのまま進み、祭壇を作ってまだ生まれていないオーガの準備をした。深遠に呼びかけ、こう言った。

汝が空にいるのが見える。汝は波。波は戦い。そして、戦いは波。ワシが汝のために用意したこの体に入れ。

そして、とうとう現れた。深遠そのものが。