ガラスの間の奥深くでは、現実の構造がベックスの意思によって支配されている。ウォーロックは畏怖をもって「ゴルゴン」という名を口にしている――恐ろしく、想像を絶するような力を持った存在論的兵器の生命体だ。

オラクルやテンプラーと同様に、ゴルゴンは現実、非現実を定義できる能力を持つと言われ、それが知覚するものは全て消去の対象にされる。対抗手段が見つかるまでは、ガーディアンはその視線をあらゆる手段を用いて回避するか、圧倒的戦力で即時攻撃するしかない。

ゴルゴンの能力がガラスの間の本質と結びついていることは間違いない。ベックスがこの能力を外界で使用できないという事実がせめてもの救いと言えるだろう。