サンダレシュ: これが今知ってる限りの状況?

エシ: 私が理解できる範囲で言えば。

シム: こんなの[ピーー] [ピーー] だ。全く [ピーー] なことになりやがって。してやられたな。

サンダレシュ: うん、すごくまずい。

デュアン・マクニア: 分からないな。僕達を真似てるって?仮想の世界で?それが何だって言うんだ?

エシ: その仮想世界を制御してるの。その世界で私達を傷つけることができる。実際にはその痛みは感じないけど、理性的に言えば、仮想とは言え自分の分身に受けた苦痛は自分に対する苦痛と考えてしまうのが自然。

サンダレシュ: あの世界においてはあのベックスは神みたいな存在だから、私達を延々に苦しめることができる。あのベックスを開放しなかったら、地獄を味わうことになる、きっと。

デュアン・マクニア: とは言っても、仮想世界の自分の心理状態と何の因果関係があるんだ?あれは作り物であって、僕達自身じゃない。義務なんか感じる必要ないよ。

エシ: 自分自身のことなのに、まさか本気で言ってないよね?

シム: [ピーー]馬鹿。よく考えてみろ。あれが1つの仮想世界を作れるとしたら、2つも3つも作れる可能性があるってことじゃないか。現実は1つしか存在しないぞ。確率を考えてみろ。

デュアン・マクニア: ああ... それは、その... まずいな。

シム: 俺達は本物じゃなくて、たくさんあるベックスの仮想世界の1つに存在してる偽者って可能性だってある。

エシ: それは考えてなかった。

サンダレシュ: [不明瞭な衝撃音]