「大物だって、値引きはできませんよ」

アーサイト99-40はシャックス卿が所有する最後の戦闘フレーム。シティに残ってクルーシブルを監督する決断を下した際、シャックスはアーサイトの戦闘システムを停止させ、もっと文明社会向けのベンダープロトコルを用いて再起動させた。

アーサイトのメモリーバンクには過去の戦いの記憶が今も残っている。アーサイトがガーディアンを戦闘に備えさせるのに適役なのは、この知識があるからこそだ。未熟なガーディアンに対するあからさまな蔑視は、シャックス卿に長年仕えたことによる学習行動と実体験に起因する。プログラムを書き換えられてなお、彼の電気回路は未だに戦闘への拘りで脈打っている。