周りには裏切り者と呼ばれてる。「虫ケラ」、「ウジ虫」、「フォールン」と陰口を叩いているのが聞こえないと思ってる。

俺には全て聞こえてる。ハウス・オブ・ジャッジメントは何でも聞こえる。聞きたいからじゃない。聞く義務があるからだ。複数あるハウスがバラバラにならないように、仕方なくだ。

大いなる機械の到来から始まった。次に覚えているのは、空の落下だ。大嵐が過去を引き裂いた。栄光を全て失った。希望も... それでも裁きは続いた。
ウルブズをキングスから、スカーをウィンターから引き離すことができなかった。戦いが始まり、憎しみが広がった。

裁きが去った。他の者は皆無残にもその命を奪われた。死、そして断腕。「エリクスニーを1つにまとめる」など、プライドと怒りで踏み潰されてしまった。

ウルブズの前にも多くのハウスと共に旅をした。暗闇の中を進んだ。光を追いかけ、ケルや崇拝されるプライム達に助言をした。ハウス・オブ・ジャッジメントは朽ちてはならない。

光を見つけた。暗黒の中では眩しすぎてその位置は明らかだ。ハウス・オブ・ウィンターが攻撃した。ハウス・オブ・デビルズが陰謀を企てた。ハウス・オブ・キングスが計画を練った。ハウス・オブ・ウルブズが旋回していた。ハウス・オブ・ジャッジメントは... 待った。

そして戦争が始まった。太陽系を、小惑星帯の支配権をめぐって戦った。ウルブズのケルは死に絶えた。

ハウス・オブ・ウルブズの新たなケルとしてスコラスが立ち上がった。幾度も攻撃を仕掛け、知識の集まる場所、怪我の治療をする場所を焼き払った。そして、パラスの篭城... 酷い1年だった。攻撃隊やサービターを救助するために引かれた防衛線だったが、最後にはウルブズの船隊が散り散りになった。

新しい戦略。爆発... 民間区画で爆発が起こった。「なら市民を巻き込め」とスコラスは言った。これ以上の憎しみには耐えられない。「暴動だ、シベルで暴動だ」

クロウ達に、女王に知らせなければ。そして、シベルの攻撃が止まった。スコラスが捕まった。言葉でハウス・オブ・ウルブズを終わらせた。

勇士達にびくびく震えながら隠れているのを見つけられた。他に行くところなどない。自分の地位も失った。そして、俺は女王の忠臣、バリクスとなり、アウォークン女王とハウス・オブ・ジャッジメントの橋渡しとなった。

他に選択肢などない。ハウス・オブ・ジャッジメントは生き続けなければならない。